百二十五年の伝統を受け継ぐ「樂天軒本店」
■天津甘栗専門店の草分けとして創業。
当時の甘栗といえば、たまに中国の商人が少量の栗を焼いて売っていた程度の珍しい存在でしたが、明治後半から大正初めにかけて天津甘栗を商う会社が東京に3店、大阪に1店誕生しました。
日本で本格的に天津甘栗の販売を始めたのはこの4社が最初であり、樂天軒の前身となる商店が関西初の店として創業しました。
■創業者 藤田留吉が露天販売からのスタート。
明治31年(1898年) 大阪の食品業で生計をたてていた藤田留吉は、現在の黒門市場付近で甘栗を専門に扱う商店を創業。最初は籐のカゴに焼いた栗を入れて、小さな露店のような形でスタートしたそうです。
大正3年(1914年)には千日前楽天地に店舗を構えるほどに成長し、その出店をきっかけに屋号を「樂天軒」と改めました。後に暖簾分けを行うようになり現在の「樂天軒本店」として登記するに至ります。
甘栗はまだ当時の世間では馴染みの薄い食べ物でしたが、後の世界万国博覧会をきっかけに大きく知名度が上がり、さらなる発展への転機となりました。
■天津甘栗の代名詞とも言える「赤い紙袋」
樂天軒の焼いた甘栗は創業者の考案で、栗の絵が描かれた赤い紙袋に入れて販売されました。東京では栗を入れるのは巾着型で、赤く四角い紙袋は大阪特有の名物となり模倣する店が後を絶たず、昭和64年(1989年)にデザインを一新しました。そして従来デザインの紙袋は催事販売用として今も皆様にご愛顧いただいております。
また、厚手の紙袋を使うことは見栄えだけでなく、熱々の栗を入れた際に発生する水蒸気を吸収し、甘栗のべとつきを和らげる働きもあります。商品をお客様に手渡すまで決して手を抜くことはない、創業者の品質と味へのこだわりが込められています。
■日本における「天津甘栗」の由来。
そもそも天津甘栗という名称は、栗を乗せた船が中国の「天津港」からやってくることが由来となっています。樂天軒で使用している栗は中国産の栗の中でも、最高峰と謳われる河北省産のもので、毎年10月の収穫期に独自ルートの生産者より直接買い付けています。樂天軒からは目利きに優れた人材が現地に出向き、甘味・風味・形ともに優れた栗を厳選し、仕入れた栗は樂天軒が培った伝統の手法で、一年中美味しく召し上がっていただけるよう厳格に貯蔵しています。
■選び抜いた栗を職人が毎日丹念に焼き上げてご提供。
天津甘栗は日持ちがするように思われがちですが、樂天軒がおすすめしている賞味期限は3日間。当店に並ぶ天津甘栗は、いずれも当日の朝に焼き上げた、出来立ての美味しい甘栗をお届けしています。
おかげさまで樂天軒は甘栗専門店として、親子二代にわたって永くご愛顧いただいているお客様も多く、スタッフ一同心より感謝申し上げます。これからも奢ることなく、常にお客様に喜んでいただける甘栗を追求して参りますので、変わらぬご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。
会社概要
名称 | RAKUTENKEN株式会社 |
所在地 | 〒 630-8216 奈良県奈良市東向南町23番地の1コトモール2階 |
TEL/FAX | TEL 0742-81-4930 FAX 0742-81-4931 |
工場 | 〒630-8133 奈良県奈良市大安寺2丁目6番1号 |
創業 | 樂天軒本店:明治31年 |
事業内容 | •天津甘栗の輸入・製造・卸売・小売 •銘菓・土産商品の企画製造・販売業務 •「樂天軒本店」の運営 •「RAKUTENKEN」の運営 •コラボ商品の企画製造、販売 |
代表 | 山田 剛史 |
主要取引先 | (株)高島屋、(株)阪急阪神百貨店、(株)大丸松坂屋百貨店、(株)京阪百貨店、(株)近鉄百貨店、 (株)ジェイアール西日本デイリーサービスネット、JR西日本SC開発(株)、東海キヨスク(株)、 (株)近鉄リテーリング、(株)せのや、野田林業(株) (順不同) |
取引銀行 | りそな銀行 関西みらい銀行 |